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富山で起業し、富山で暮らす『SCOP TOYAMA』

main_8784.jpg「富山で起業したいけど、何から始めればいいのか分からない」「富山に移住したいけど、知人もいないし心細い」。そんな方の第一歩におすすめしたいのが、たくさんのチャレンジを応援する施設『SCOP TOYAMA』です。一体どんな施設なのでしょうか。富山県商工労働部・地域産業振興室・スタートアップ創業支援課の主任を務める米山ちひろさんにご説明・ご案内いただきました。

起業へのチャレンジを応援

『SCOP TOYAMA』は、オフィスと住居が一体になった全国でも先駆的な施設。新しい働き方、新しい暮らし方が、新しい出会いを生み出します。可能性の宝庫といえるかもしれません。
この施設が生まれた背景には、富山県の成長戦略「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」の柱のひとつ、スタートアップ支援があります。「富山県では、挑戦を応援する文化を築くための取り組みを進めています。起業への機運醸成から、起業準備、起業、成長・飛躍まで、様々なステージの方が利用できる施設が、SCOP TOYAMAなのです」と話す米山さん。もともとは県職員住宅でしたが、利用停止となり新たな活用法が検討されていた時、富山工業高校の生徒が考えたリノベーションプランが「2017年建築甲子園」で全国優勝。そのプランをもとにリノベーションし、2022年にSCOP TOYAMAとして生まれ変わりました。

より詳しい情報は「SCOP TOYAMA」公式サイトへ

いろいろな働き方が、ひとつの建物に

SCOP TOYAMAは、創業支援センターと2棟の創業・移住促進住宅の計3棟から成ります。中央に位置する創業支援センターは、富山で働くことを選んだ人たちが集い、その人に合った方法でいろいろな働き方ができる場所です。
1階には、創業関係のイベント等を行うイベントスペースや、創業を希望する方に店舗を貸し出すチャレンジショップがあります。2階にあるコワーキングスペースは、フリーアドレス。月額会員だけでなく、ドロップインも可能なので、誰でも気軽に利用できます。3階のシェアオフィスは、大きな空間に10個のブースがあるため、自分の居場所を持ちながら、他者との交流が図れる空間です。「空けばすぐ埋まる人気のスペースなんです」と米山さん。同じく3階にある「オヤコワーキングスペース」は、お子さん連れの方にもおすすめ。お子さんを畳の上で遊ばせながら仕事に励めます。そして、4階は個室オフィス。他者の目や音を気にせず仕事に集中できる、我が城です。寝る暇がないほど多忙な時のために、畳の上で仮眠を取れるリフレッシュルームや、身だしなみを整えられるシャワーランドリーもあります。

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チャレンジショップ
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コワーキングスペース
scop003.jpgシェアオフィス
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オヤコワーキングスペース
scop005.jpg個室オフィス DSC6592.jpg
リフレッシュルーム

創業に関係なく、誰でも気軽に

DSC6620.jpg入居者以外も利用可能なスペースも充実しており、例えば、手軽にものづくりを楽しめるのが、1階にある「ラボ」です。レーザーカッターや刺繍ミシン、3Dプリンターなど、最新機器を完備。自費で導入する前に試し使いをすることもできます。
施設内には、他にも会議室やイベントスペース、ギャラリーなどの貸しスペースがあり、充実した設備を時間単位で利用可能。例えば、イベントで週末だけ料理教室を開催したい場合、自分でスタジオを持つとかなりコストがかかりますが、ここならリーズナブルに実施できます。
また、2階にあるワークショップアトリエは、新しい働き方に対応した空間。リモートワークを実践している会社が、時折行う社内会議の時にだけ利用することで、自社で大きな会議スペースを保有するよりコストを抑えられます。
大きめの外来駐車場もあり、気軽に車で行けることもSCOP TOYAMAの大きな魅力と言えるでしょう。

より詳しい情報は「SCOP TOYAMA」公式サイトへ

自分の時間があり、交流がある暮らし

71A7045.jpg創業支援センターの東側と西側には、住居が2棟建っています。東棟は、多様な人が共に暮らし、コミュニティを育むコレクティブハウス、西棟は、クリエイティブで刺激飛び交う“チャレンジャー共創型住居”で、どちらの棟にもシェアハウス・アパートメントのほか、1階にすべての居住者が集える共用のリビング・キッチンがあります。SCOP TOYAMAの魅力のひとつは、共用のエリアを通らなくても自分の部屋に行ける造りであること。誰かと話したい時は共用のエリアへ、そうでもない時は自分の部屋へ、というふうに自分のペースで交流できるのが魅力です。
実際に、起業と子育てを両立するために、SCOP TOYAMAで暮らしながら1階のチャレンジショップで『cafe companio(カフェ カンパニオ)』を営まれている桧垣さんご夫妻など、多くの方が理想の暮らし・働き方を実現しています。

『cafe companio(カフェ カンパニオ)』の先輩起業家インタビューはこちら

年間で卒業するまで、手厚い創業支援

71A7064.jpg「開所当初からチャレンジショップ、シェアオフィス、個室オフィスはほぼ満室状態を継続しています」と笑顔で話す米山さん。すでに大人気のSCOP TOYAMAには、「3年間で卒業」というルールがあります(特例あり)。その入所期間は、自分の事業やアイデアを徹底的に見つめるための時間として設けられたものですが、「3年で万全の基盤を整えるのは難しい」と思う人もいるかもしれません。
そんな時に利用できるのが、さまざまな創業支援事業。創業相談をはじめ、ワークショップやセミナーへの参加、創業家のストーリーの提供など、多角的なサポートを受けられます。また、入居者同士のコミュニケーションの場を作っていることも支援のひとつといえるでしょう。しかも、賃料はリーズナブル。資金をコツコツ貯めながら、富山県内で次の拠点を見つけていけます。

人生の道標も、ここにある

_71A7093.jpg 創業支援センターは、1階にイベントスペース、2階にコワーキングスペース、3階にシェアオフィス、4階に個室のオフィスというふうに、階段を登るごとに起業ステージが上がっていきます。そのため、2階の人は3階の人を、3階の人は4階の人をロールモデルにすることができます。「SCOP TOYAMAをきっかけに起業した先輩方が、富山市をはじめ富山県内のいろいろなところでご活躍され、入居をお考えの方の良きロールモデルになっていただければと思っております」と語る米山さん。人生の道標となる人たちにも出会える『SCOP TOYAMA』に興味を持たれた方は、公式ホームページを覗いてみませんか。内覧の申し込みフォームから、気軽に問い合わせてみましょう。

より詳しい情報は「SCOP TOYAMA」公式サイトへ